月って、考えてみたら巨大な間接照明

カンナで木の表面を滑らかに

いわゆる照明っていうのは、室内灯や外灯を想像しますよね。でも、「大地に浮かぶ月 "Moonscape"」の作品を制作したtp-worksの中村友和さんは、宇宙規模で照明を発明してしまった方なんです。間違いではありません。確かに宇宙規模です。

照明の中でも、光源から直接光を届けるのではなくて、一旦何かに反射させて柔らかい光を届けることのできるのが間接照明です。ぼんやりとした素敵な光になるんです。

宇宙規模で考えてみれば、太陽を光源として、太陽の光を月が受け止めて地球に反射させるその構図は、いわば月の間接照明じゃないか、と中村さんには思えるのです。こんな壮大な規模のロマンチックで、月から地球に届けられる光のことを想う人ってどれくらいいるんでしょうね。

この壮大なロマンチックなストーリーをミニマムな表現に凝縮した作品が「大地に浮かぶ月 "Moonscape"」なんですね。この作品を真っ暗な空間で、LEDライトのスイッチを入れると、ざらっとした質感の直径3cmほどの月が空間に浮かび、周囲に柔らかい光を広げてくれます。

中村さんが、その光景を眺めるとき、まるで本物の月を眺めているときと同じ感覚に陥るそうです。室内にいながら、感覚としてはまるで宇宙規模。そんな体験ができる照明器具ってそうそうはありません。

月への好きが止まらないから

卓上ボール盤で、作品の台座に斜めに穴を開けている

京都育ちの中村さんは20歳のとき、京都の鴨川沿いから月を眺めるのがものすごく好きだったらしいんです。それはもう、お酒を飲みながら眺めるというくらいに。

月自身が発しているわけではないその光。なのに、なんでこんなに月の明かりは明るいんだろう、というところに心が揺さぶられました。中村さんからしてみれば、むしろ他の人はなぜこの事実に驚嘆することなく平然と過ごしているか、そちらの方が疑問だったと。

そしていつか、自分が感動したこの月のような照明を作ってやろうと心に誓いました。

ついに始まった月の照明づくり

月から伸びる金具をペンチで形を整える

月の照明づくりに着手した中村さん。はじめ、コンクリートで直径20cmほどの大きさの月を作ったりして試作を繰り返しました。今の作品の月の大きさが3cmなので、当時の実験段階では相当大きかったですね。

また、現在のライトはLEDを使用しているのですが、当時は白熱球を用いていて、これもなんだかしっくりこないと中村さんは当時感じていました。

実は、中村さんは過去に楽器演奏や楽器の制作、電気工事士の経験があったり、木工の技術をお持ちだったりするのですが、それらの知識や経験を生かして、現在の作品の最終形にたどり着きました。

電気工事士の経験は、ライトの配線や半田付けに役立ちましたし、木工の技術は台座の制作などに使えました。

意外だったのは、まるで楽器を演奏するような感覚で作品作りをしているということです。楽器の演奏ですよ?音符のように散らばった要素を頭や体全体で統合していくプロセスと、月の照明というコンセプトを凝縮させていく作品作りに類似点があるんだと思います。

ついに完成した月の間接照明

試行錯誤を重ねて、ついに「大地に浮かぶ月 "Moonscape"」の作品が完成しました。

「自分が欲しい、だから作った」と力強く語る中村さんの言葉に嘘はなくて、実際、中村さんの自宅には常時20個くらいの作品がずらっと並んでいて照明がついています。それは家というよりも、実験室に近い雰囲気ということです。(笑)

中村さんは、夜にはお酒を嗜みながら、まるで宇宙に浮かぶような直径3cmの月からの間接光のロマンに浸っています。

自宅の中で、壮大なロマンの間接照明を味わえるとしたら素敵じゃないですか?

材質 木材
サイズ 縦9㎝×横9cm×高さ2㎝
価格(税込) ¥6,750
支払い方法 クレジットカード・銀行振込み
送料(税込) ゆうパック:全国一律(沖縄・離島は除く)680円 / 買い物合計金額15,000円以上の場合は送料無料
発送予定 ご注文日から2~3日以内
備考 写真の色はディスプレイの環境によって実物と若干異なる場合があります。

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